口腔外科 ORAL SURGERY

口腔外科では
どんなことをするのか

歯科クリニックは「むし歯や歯周病の治療をするところ」というイメージがあるかもしれません。もちろんそれは間違いではありませんが、口腔外科ではお口の周辺のさまざまな治療を行っています。例えば親知らずの抜歯や顎関節症の治療、お口の内外に現れるできものの検査・診断・治療や、お口のケガへの治療などができますので、お口に関連する困ったこと不安なことがあれば、何でもご相談ください。

歯ぎしり・食いしばり
していませんか?

「歯ぎしり」は自覚が無くても、7割程度の人が行ったことがあるとも言われているので、誰にとっても無縁ではありません。就寝中、無意識に行っていることもあり、歯の摩耗や割れ・欠けの原因になるだけでなく、噛み合わせを悪化させることもあります。思い当たる方はぜひ当クリニックにご相談ください。

歯ぎしり・食いしばりの種類

  • グライディング

    一般的に言う歯ぎしりで、力が入った状態で歯面をこすり合わせるので、ギリギリと音がして周囲の人に気づかれやすい特徴があります。歯が摩耗するのでぜひ早めにご相談ください。

  • クレンチング

    いわゆる食いしばりで、歯に強い力をかけるので割れや欠けのほか、顎への負担も懸念されます。グラインディングのように音が出ないので気付かれにくいことも特徴です。

  • タッピング

    上下の歯の接触・非接触を繰り返してカチカチと音がするような状態です。症例としてはグラインディングやクレンチングより少ないことが知られています。

噛み合わせが関わる症状

顎関節症

顎関節症を発症すると、顎の痛みや口の開閉しにくさ、口を開閉するときに異音がするなど、さまざまな症状が見られます。
顎関節症は噛み合わせの悪さや歯並びの乱れ、詰め物・被せ物が合っていないことなどから起こります。また、精神的なストレスが関係していることもあります。
顎関節症は悪化すると、口を開閉することも困難になったり、激しい痛みを伴ったりすることもあるので、思い当たる症状がある場合、ぜひ早めに当クリニックにご相談ください。

咬合性外傷

咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)は、噛む力が強いことで、歯を支える骨や歯肉に損傷が起きることを指します。また、噛み合わせの強さで顎関節に起こるダメージも咬合性外傷に含まれます。
咬合性外傷は嚙み合わせが悪いことでリスクが上昇しますから、歯科クリニックで嚙み合わせの調整を行うことが予防に繋がります。

TCH(歯列接触癖)

TCH(歯列接触癖)は、上下の歯が接触している時間が長いクセを指します。多くの方が意識しないと思いますが、上下の歯は接触しない状態が通常です。飲食や発音などをする際は歯の接触が起こりますが、一般的にはその時間は1日に17分程度と短いことが知られています。そのため、明らかに歯を噛み合わせている時間が長いという人は、歯列接触癖の可能性があります。

親知らずの抜歯

「親知らず」というと抜歯を思い浮かべる方が多いと思いますが、問題がなければ無理に抜く必要はありません。抜歯の対象となるのは、親知らず自体がむし歯になっているときやその部分に歯周病がある場合、また周囲の歯に悪影響を与える場合などです。「親知らずを抜くと激しい痛みや腫れを伴う」と緊張する方も多いと思いますが、症例によって異なるのでまずはお気軽にご相談ください。

難症例は提携病院を
ご紹介しています

当クリニックは親知らずをいきなり抜いたりせず、まず歯科用CTで状態を確認します。診断によって難症例と判断した場合は、提携している専門性が高い歯科医院を紹介しています。また、親知らずに限らず、口腔がんなどがある場合も連携する医療機関への紹介ができますので、お口の周辺でお困りや不安があれば、遠慮なく当クリニックにご相談ください。

口腔外科で行う外科処置

歯根端切除

歯根端切除は、通常の根管治療を行っても問題が解消できない時に選択する外科的な治療です。根管治療では歯の対合面から感染部位などの病巣を除去していきますが、歯根端切除では、歯肉を切開して側面から歯根にアクセスすることを特徴としています。病変を取り除くだけでなく、歯根の先端を切除することで問題を解消することができます。

歯の再植

「再植」は、いったん抜いた歯を、元の位置に戻す技術です。例えば、周辺の歯の都合で治療しにくい位置にむし歯がある際などに有効な治療方法として当クリニックは導入しています。
また、事故やケガなどのトラブルによって歯が脱落した場合にも、この方法を使って、歯が生えていた箇所に戻せるケースもあります。歯は一旦乾燥してしまうと再植することが難しいので、出来れば保存液に入れてご持参ください。保存液が入手しにくい場合は牛乳でも構いません。再植には歯根膜という組織が残っていることが重要なので、脱落した歯に血液などが付着しているからといる場合にも、ごしごしと洗ったりすることは避けてください。

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